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英作文の添削例A

· 英作・日記添削例

帰国子女の多くは、お父さんのアメリカ赴任が終われば、日本に帰国することになり、

日本で中、高、大学受験を目指すことになる。インターナショナルスクールに通わなければ、

一般的な学校に編入することになるので、日本に帰ってからの英語は、定期テストや入試にも

対応しないといけなくなる場合が殆ど。

また、アメリカでの生活が長くなると、英語は上達するが、日本語を使わなくなる(日本語の能力が落ちてくる)人も多いので、日本語の能力維持の為にも、日本語をいかにうまく英語で表現できるかのトレーニングの為にも、うちでは英作文や英語日記の添削を、レッスンの一部で入れるようにしていた。

 

その例を紹介してみようと思う。

 

課題:次の日本文を英語にしてみましょう

日本文(黒字)の下に書いてある英語が、帰国子女の書いた英語。

赤太字が、添削結果。その後のコメントは、なぜそう添削したかの解説になっています。

Q1. 私が弟を怒ったのは、ウソをつこうとしたからだ。

I got mad at my brother because he was going to lie to me.

>> I got mad at my younger brother because he was

trying to lie to me.

<添削結果についてのコメント>

my brother  →  my younger brother  か my little brother 

my brother だと、兄か弟かわからない。日本文には「弟」と書いてあるので、

どちらかを使うように。

he was going to~   he was trying to

he was going to lie =「彼はウソをつくつもりだった」。

日本文は、うそをつこうとした だから、正確には

he was trying to lie =彼はうそをつこうとした になります。

~しようとする=try to~ で覚えて下さい。

Q2. 最近、となりに引っ越してきた夫婦は、時々英語で話している。

A couple who have moved to our neighbor recently sometimes

speak in English.

>> A married couple who have moved next door recently

sometimes talk in English.

◎>> A married couple who recently moved next door

sometimes talk in English.

1番目の方が、提出された受講者の英文になるべく近い形で添削したもの。

ですが、こちら(ネィティブ)の立場でいうと、不自然な感じがするので、

下の◎の英文の方にした方がいいです。

 

<添削結果についてのコメント>

a couple  → a married couple

日本文は、「カップルで」はなく「夫婦」と書いてあるから

a married coupleに変えて下さい。

moved to our neighbor → moved next door

moved to our neighbor =近所の人に結婚した というおかしな文になります。

となりに越してきた=moved next door に変えて下さい。

speak → talk

文法はあっているし意味は通じますが、人と話をしている時は、

speakではなくtalkを使います。

Q3.彼女のお父さんは、出張に行っているので、彼女は1ヶ月位

お父さんを見ていないらしい

I heard that she hasn't seen her father for around a month

because he had gone on the business trip.

>> I heard that she hasn’t seen her father for around a month

because he is gone on a business trip.

<添削結果についてコメント>

★ had gone  →  is gone

had goneだと、「行ってしまった」という過去のような感じになるので

is goneにし、「行っている」という意味に変えました。

the  → a

もし、この文の前に、出張の話が出ているならtheであっていますが、

ここには出ていないので、theだと間違えで、aが正解です。

この様な添削は、受講者が提出したものに、出来るだけ近い形で添削する事を基本としています。この添削結果だけが正解というわけでも、最も自然というわけではありません。

ネィティブだとこういう言い方はしないだろうなという場合もありますので、そのつもりで

参考にしてください。

それではまた!!